ISRCの自己発行をできるようにしてみた

以前ASCAPに登録しましたが、久しぶりに楽曲を登録しようとしてみると、ISRCなる、前にはなかった項目が。日本語では国際標準レコーディングコードというようです。必須項目ではないので空でもいいのですが、そういえば、Google Play Musicにもそういう項目があったな、と。音楽に埋め込まれて録音を識別するためのコードのようです。前に、ASCAPに楽曲を登録するとISWC(国際標準音楽作品コード)が割り当てられていましたが、こちらは楽曲自体を識別するのに対し、ISRCは録音物を識別するコードということ。つまりリミックスなどは新しいコードになるようです。ISWCはASCAPが代理申請(というか、ASCAPで割り当てて、ISWCの団体に送っているようですが)をしてくれますが、ISRCは自分で入手する必要があるとのこと。

これも登録してみたくなったので調べてみました。この番号自体は、実は配信業者が無料で付与してくれる場合もあるみたいですが、自分の場合は、Google Play Musicしかやってなく、かつ、Googleはこれを付与してくれないので、どうやったらこの番号を入手できるのだろう、と調べてみると、再販業者を通すか、もしくは自分が自己的に割り当てる申請をすることでできるようです。ネットで売っている会社は1コードあたり10セントから2ドル程度と結構開きがあるようです。

自己発行するのにはどのようなプロセスになるか、調べてみました。すると、国によって対応機関があって、そこからレジストラ登録を受けた上で、発行できるようになるようです。ちなみに上記の再販業者も元は特殊なレジストラ登録を受けた上で発行できるようにしているみたいです。(違いは他人が録音権を持つ作品に対してコードを発行できるか、という点のようです。)

この関係をまとめると以下のような感じ。

それで、自己発行するのにはレジストラ割り当てを受ければいいとのことなので、米国はRIAAが窓口のようなので、調べてみました。米国の場合はusisrc.orgで登録ができるということです。登録プロセスを進めていくと、ISRCを付与したいものに対する権利を保持しているか、一年間に10万件以上の登録をするか、などいろいろと聞かれます。それに答えると、登録料95ドルを求められます。毎年95ドルかかるのか、と思ってよく見ると登録審査料で、それ以外に特にコストはかからないようです。ちょっと高い感じもしますが、一時金ということで割り当ててもらうことにしました。登録を完了すると1営業日後に連絡する、というメッセージが。

土曜日に登録したので、月曜日までかかるようです。

……と月曜日。朝確認すると確認が届いてました。ログインの方法に関しての案内がありました。夜、その方法でログインをしてみると、確かにコードが表示されています。(国コードがQZ、レジストラコードがCFFの割り当てでした。)さて、コードはどこで発行するのかな、と思ってサイトを見回って見てもない、と、ふと見るとコードは各自ガイドラインに基づいて発行して、自分で管理してね、というようなことが書かれています。つまり、勝手に発行して自分で発行済みのものはデータベース化してください、ということのようです。

ISRCのフォーマットは国コード、レジストラコード、年コード(年の下二桁……2100年以降はどうするんだろう)、5桁の数字(つまり、上記の一年間10万件以上登録するか、という設問はこのためのようです)というようになってて、5桁の数字はどんなものでもいいけど、重複だけはしてはいけない、というルールで、順番に連番で振っていくのをすすめる、とのガイドライン表記がありました。

最初に割り当てたのはPeacefulという曲(もうすぐ公開します)で、コードはこの法則に基づいて、QZCFF1800001ということになります。

ということで、運用上はかなり緩い感じがするISRC割り当ての話でした。

ちなみに登録期間は居住地に基づいてそれぞれの機関に申し込む必要があるそうで、日本では日本レコード協会登録業務を行っているようです。ちなみに日本はルールが違っていて、自己発行には年50曲以上の登録が必要な他、毎年10800円から21600円の事務手数料がかかる(その代わり、直接の再販も行っているようです)ようですので、ご興味のある方はサイトを確認してみてください。