WordとExcelとくれば、Powerpointでもやってみようということで検証してみました。
例によって簡単なスライドを用意。
今回はレイアウトなどにPowerpoint独自の装飾などを使ってみました。これを例によって保存し、OpenOffice.org 3.1 RC2にて開いてみます。
内容的には欠落しているものも無く、装飾もそれなりにうまく移行されています。背景の装飾は失われていますが、切り替え効果なども受け継がれており、そのあたりは意外でした。
なんか図形の後ろに書いてあるのでどかせてみました。
なんかデフォルトのテキストを拾ってしまったようです。
今度はOpenOffice.org側でもファイルを準備。プレゼンアプリは機能セットがソフトによって異なるのでこちらも適当にいろいろと指定。
それをまたPowerpointで開いてみます。
特筆して気がつくのは半透明が失われているのと文字のフォントが置き換わっているぐらいで、実用上は何とか使えそうなレベル。
尚、例によってOpenOffice.orgのOOXMLフィルターもなかなかのものです。(背景の再現性は他の方法よりも高かった。)
で、まとめると
- Word - ○ Wordのテンプレートが絡まなければまともっぽい。文書構造もちゃんと再現される。
- Excel - × 出力はそのままでは使い物にならない(受け手側でのポストプロセスがいる。特に出力時の情報の欠落が致命的。
- Powerpoint - ○ まあまあ使える。入出力結果に手直しが必要ではあるが使えるレベル。
という感じでしょうか。
ただ、Excelはひどい。正直、本当はどうかは知りませんが、やっつけ仕事でとりあえず実装してみました、的なレベルであるように感じました。
互換性がなんだというレベルじゃないって・・・・・・。
考えてみるとOpenOffice.orgの場合でも、OOXML以前の最近まで資料が無かった、各種オフィスファイルのバイナリ構造を解析して出力・入力を実現しているわけで。時々レイアウトが崩れるような時はありますが、それでもあれまでの互換性を実現しているのは反対にすごいと改めて感じさせてくれる検証でした。(また、こう見ると、OpenOffice.orgのOOXMLフィルターも結構使い物になるようです。)