Microsoft Office 2007 SP2の互換性について検証してみる

SP2でOpenDocumentに対応したMicrosoft Office 2007 SP2ですが、その互換性について検証してみました。

先ずは、シンプルな文書ファイルをMS Word 2007 SP2において作成してみました。

Test Document 1 on Microsoft Word 2007 SP2

これをOpenDocument (ODT)として保存し、OpenOffice.org(環境的にはOpenOffice.org 3.1 RC2)で開いてみます。

Test Document 1 on OpenOffice.org 3.1 RC2

書式などに関してはほぼ再現できているのですが、表あたりでやはり問題が出てしまいました。書式に関しては、見出しの書式などはちゃんと保持されており、ロジカルな構成も崩れていません。全体的にダブルスペース形式になっているなど、不審な点もいくつか見られます。

Test Document 1 (OOXML) on OpenOffice.org 3.1 RC2

このファイルのOOXMLファイルをOpenOffice.orgのインポート機能を使用してインポートすると表は罫線が無い状態で表示されるものの、構成的にはほぼ再現できています。

Test Document 2 on OpenOffice.org 3.1 RC2

同じ構成のファイルをOpenOffice.orgで作成してみました。

Test Document 2 on Microsoft Office 2007 SP2

こちらは正常にインポートできているので、MS Office 2007内蔵のフィルタはインポートに強く、エキスポートに弱いような印象です。

Test Document 3 on Microsoft Word 2007 SP2

クリップアートやスマートアートなども一応出力されます。

Test Document 3 on OpenOffice.org 3.1 RC2

下に貼り付けてあるのはエクセルの表なのですが、こちらは図形として変換されていました。そのため、財務書などをOpenDocumentとして出力する場合は注意が必要です。

Ginga Tetsudo no Yoru as prepared in Microsoft Office 2007 SP2

最後に宮沢賢治の銀河鉄道の夜を青空文庫より入手し、これを貼り付け、タイトルを見出し1、章を見だし2としてフォーマットしてみました。

Ginga Tetsudo no Yoru (ODT) as exported and opened on OpenOffice.org 3.1 RC2

こちらも、なぜかOpenOffice.orgに移すとダブルスペースになってしまいます。

Ginga Tetsudo no Yoru (OOXML) as imported by OpenOffice.org 3.1 RC2

OpenOffice.orgでOOXMLをインポートすると比較的正常な形になります。

Ginga Tetsudo no Yoru (ODT) as prepared on OpenOffice.org 3.1 RC2

同じ形態のものをOpenOffice.orgでも準備してみました。

Ginga Tetsudo no Yoru (ODT) as opened in Microsoft Word 2007 SP2

MS WordでOpenDocumentファイルを開いてみましたが、こちらも正常に開け、表示されています。

これに編集を加え、OpenDocumentとして保存し、再びOpenOffice.orgで開いてみました。

Edited version of Ginga Tetsudo no Yoru (ODT) as exported by Microsoft Word 2007 SP2 and opened by OpenOffice.org 3.1 RC2

今度は正常に開けています。

OpenOffice.orgで最初に作成したドキュメントはMS Word側で編集して保存しても問題がないため、これはMS Word側のテンプレートの互換性が低いのではないかと思いますが、現状、MS Office、少なくともMS WordのOpenDocument互換性はOpenOffice.orgなどで作成されたファイルをMS Wordで開くためのものという位置づけで使用した方がいいのではないかと思います。つまり、外部に出す目的でOpenDocumentを作成するのであれば、OOXMLで保存して、OpenOffice.orgのインポーターに頼った方がより忠実な文書再現ができるようです。(もっとも、これでも再現できない部分はありますが・・・・・・。)

また、基本的には外部に出す文書はSP2でも標準装備となるPDF出力を利用して、PDFとして出すのを中心にするといったことをするのが確実かと思います。