SporeとDRM

Sporeというゲームをご存じだろうか。

言わば、環境シミュレーターというか、生態系シミュレーターなのですが。これがなかなか興味深い。

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プレイヤーは細胞レベルの動物から、やがて宇宙に旅立つまで、壮大なパラダイムで描かれています。

することが少なくてつまらない、という意見もあるようですが、多分、これ、生物SNSみたいなテーマで作られているのかな、と思ったり。言わば、このゲームの本当の目標は世界、そして宇宙を支配することではなく、他のユーザーとゆるいつきあい(Spore自身はマルチプレイヤーのリアルタイム性はない)をするというような感じで。ゲームとしては確かに深みはないかもしれませんが、まったりいくにはちょうどいいゲームです。(個人的にはヘビーゲーマーであり、カジュアルゲーマーであるのでこういうのもありだと思います。)

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やはり、自分で作ったキャラクターというか生物がぐにゅぐにゅ動くのは見ていて面白いですし、またスクリーンショットやキャプチャが取れるのはもちろんのこと、YouTubeの連携までできるようになっていたりします。

さて、このゲーム、実は米国はもとより、欧州でも現在炎上中です。その原因はこれ・・・・・・。

Something Spore Installed 1

そう、DRMです。

現在Amazon.comのSporeのページでは、一番売れているのに、なぜか評価が1という特異な現象が起きています。それはなぜか。原因は1000件を超えるDRM抗議の星1評価です。Sporeが使用するのはSecuROMというタイプのDRMで、実はかなり灰色な製品だったりします。ルートキットの疑惑が晴れず、また、レジストリに消去不可能な項目(nullで開始する文字列)を作ったり、かなりの問題児だったりします。それで、この条件なのですが、3回のアクティベーションで無効となり、ハードウェアの変更に比較的敏感な部類のDRMということで、すでに3回のアクティベーションを使い切ってしまった不運な人もいるようです。(異なったユーザーでログインした場合でも消費するとのこと)それでそうなった場合は、電話で状況を説明して、担当を納得することができれば、1度ぐらいは再アクティベーションしてくれる、というような話であるようです。で、これに激怒した人がその怒りをAmazon.comの評価欄に書き連ねている、というわけ。

状況をさらに悪くしているのは、実は発売の5日前に、すでにクラックしたものがBitTorrentに出回っており、違法コピーしている人が快適に使えるという馬鹿みたいな話になってしまっています。(ほんとの意味での正直者が馬鹿を見る)

日本のAmazonは比較的静かなようですが、イギリス版のAmazonは対策が入ったらしい。EAの圧力かどうかは知りませんが、ごっそりと削除されたそうです。

それではEAはどうするべきなのか、個人的な意見は以下の通りです。

  • 5月にSecuROM以外のより柔軟性のあるDRMを使用する、と公式発表しているんだから、それに沿って運用されるべき。(実はSecuROM使用は8月の中間に発表された。)
  • そもそもオンラインの機能を重視する本ゲームにDRMは無意味。DRMの再インストール回数固定をするのではなく、ライセンスキーとユーザー名を結びつければいい。(現にSteamではそういう方法がとられているし)

実はEAは全く同じことでMass Effectでもさんざん叩かれています。また他社製品ですが、BioShockは最終的にはインストール数無限パッチを出す顛末になりました。そういう前例を踏まえずに同じことをするのはユーザーをなめているとしか思えない行為であり、評判を悪くするだけだと思いますよ、EAさん。