trueSpace

MicrosoftによってtrueSpaceが無償公開されているのですが、早速ダウンロードしてみました。

レンダリングはそこそこのものが内蔵されているんですね。

インターフェースの動き的にはもっさりしている気がしないでもないです、とうか、画面の切り替え効果など凝りすぎている感じがします。そういうところに凝るのであればその分高速に動作するような作りにしてほしいですね。

慣れれば簡単なのかもしれませんが、インターフェース的には少しボタンに頼りすぎている印象があります。また、モデリングとシーンが分かれていますが、これは好みが分かれると思います。ただ、普通にレンダリングをしたい場合はモデリングからしないといけないんですね。ちょっと複雑。BlenderでのレンダリングではF11を押せばそのシーンがすぐにレンダリングされる手軽さがありますので、それと比べると面倒な感じがします。このあたりは、仕事で一時期常用していたMayaに比べても使いにくい。

UI的には良くも悪くもWindowsっぽい作りになってしまっている、というのが印象でしょうか。それが3D制作というコンテキストにうまくなじんでいないような気がします。

そこそこきれいなレンダリングは出てくるのですが、重い。

Rendering on trueSpace

ちなみに、これ、模様がついているのはマテリアル設定のなんらかの設定が影響してしまったようです。ただ、レンダリングに12時間かかってその間、インターフェースがほぼ無反応になってしまうのはきついです。

ちなみにこのモデルをBlender使ってレンダリングするとこんな感じ。

それぞれ上から、内蔵レンダラー、Yafray、Indigoを使っています。(Indigoにはその方式上レンダリングの「終了」はないので、時間をかければかけるほど質が上がっていきます。この例では1時間程度。なお、内蔵レンダラー、Yafrayともに10分程度です。)

Rendering on Blender (Internal)

Rendering on Blender (Yafray)

Rendering on Blender (Indigo)

Blenderの場合は上記のように好きなレンダリングエンジンを選べるようなモジュラーな機能がついていますが、trueSpaceの場合も三つのエンジンがあるようです。(うち一つ有償)

Virtual Earthと組み合わせて使用されることを想定しているようですが、Microsoftによる次の言葉、

「Visual StudioとUltraEditを比較するようなものだ」

そりゃ、trueSpaceが優れているからとはいえ、そもそもそれが、Virtual Earthに必要か、という点ですよね。もともと、SketchUpがUltraEditに対するVisual Studioになろうとしていないから、統合環境とエディタを比べるというのは不適切ではないかと。GoogleのSketchUpの優位性はそれが非常にシンプルに3Dを扱えるという点ですが、その点では trueSpaceは複雑だと思います。

例えとしてtrueSpaceが操作に訓練が必要だけど強力なシャベルカーで、SketchUpがすぐに使えるスコップに見立てると、庭の花壇の整理をしようとしたらどちらが適切なのか。そもそも、そういうアプリケーションでは直感的な使いやすさが重要なのであって、レンダリングのクオリティなんて正直全然必要がないわけです。Virtual Earthのコンテキストで上記のような発言が出てくるとすると、ニーズがつかみ切れていないと思います。

もともとGoogleのSketchUpではシリアスなモデリングはそもそも想定されておらず、反対に誰でも直感的に始められるというのが売りになっていると思いますが、使ってみた限りでは、trueSpaceはビギナーだけではなく、他の系統になれたユーザーにとっても複雑なのではないでしょうか。

後は、バージョンアップなどが期待できるのか、またユーザーベースが増えたところで、「んじゃ、○○の機能に○○払ってね」とか言われるかも。

後は、対応OSがWindowsのみってところか・・・・・・。(マイクロソフトが持っているのと、DirectXにべたべたな構成ですので、他のOS向けは期待できないでしょう。)