米国エロマンガ規制法案

Wired Vision Newsでも取り上げられていましたが、法案を読んでみました。

記事はちょっとミスリーディング。

まず、第一に、この法案は事業者にモニタリングを義務づける性質のものではありません。これに関しては明確に(f)項のProtection of Privacy内に、モニタリングや、規定されるコンテンツの検索の実施を定義するものではない、ということになっています。

なので、例えば誰かが家庭のWi-fiを使って児童ポルノをダウンロードした場合において、モニタリングを行っておらず、知らなかった場合においてはこの法案によって処罰されることはありません。

やはり問題となるのはこの法案によって定義される内容でしょう。この曖昧さではそれこそ巷の秋葉原系ブログにアクセスしただけでもその対象になってしまいます。(苦笑)その内容を吟味せずに「子供を守るため」という言葉に条件反射でパブロフの犬みたいに反応する議員の姿が見えるようです。今の定義であれば、普通の子供の写真なんかも規制の対象になる可能性もあり得ますから危険です。

この法案が可決されることで一番問題となるのは、結局、エロマンガ・実写問わず、そういったコンテンツへのアクセスがさらにアンダーグラウンド化されてしまい、この法案によって発見しようとしている真の児童ポルノを発見しづらくなるのではないかと思います。今は各種の匿名P2PやTorなどの匿名システムが多種に存在するわけで、ただ単に舞台をさらに取り締まりが難しいレベルへと推し進めることになるのではないでしょうか。

あと、この法案の「脆弱性」ですが、悪意ある一部の人が(わざと)過剰反応して情報提供ラインを飽和させてしまう、ということにならないでしょうか。(要は、交番に全ての1円玉の遺失物を届けるようなものです。)